息子の中学受験が終わりました。結果は第一志望に無事合格。
と言っても、1校しか受験しなかったのですが。。。笑
理由はのちのち。。。
今日は息子の中学受験の体験を、反省も含めて振り返ろうと思います。
息子、小5の夏休みから小6の春過ぎまで、大手進学塾(集団指導塾)に通いました。(約10ヶ月ほど)
それまでにも小4春期・夏期講習、小5春期・夏期講習と休み期間の講習会には参加していたのですが、入塾手続きをしたのは小5の秋からでした。
クラスは特進クラスに。(このクラスはこの辺りのトップ校を狙う子達が集まっています)
が、結局1年経たずに退塾することになりました。理由はいくつかあります。
大手進学塾を辞めた理由
- 性格的な問題
- 生活スタイルの不一致
- 家族の中学受験に対する考え方の違い
1 性格的な問題
息子はのんびりマイペース、人と競争して勝ちたい!と言う意識は比較的薄く、平和主義。要領もあまり良くなく、テキパキと要領良くこなしていく力は弱いです。「次のテスト範囲どこ?」「えっ?多分ここだったと思うけど。。。」ってな感じ。いつも「大丈夫???」を繰り返していました。(スケジュール表は配られています)
それまでの習い事はそろばんと公文(算数と国語)。
宿題が決まっていて、そのプリントをこなして、教室では決められたプリントをするだけなので、要領は関係なく、自分のペースで進めていくだけでした。
息子が通った進学塾は
- 進学クラスは週に3回通塾(平日2日と土曜日)
- 平日に新しい単元を、土曜日にその週の復習テスト
- 月に一度実力・クラス分けテスト(その月の総復習)
- 5年生の終わりから毎週のテスト結果によって席順が変わります。(点数の高い子が前の席、悪いとどんどん後ろへ)
中学受験はもちろん、進学塾にも通ったことがない私達親はびっくりしました。
とにかくスピードが早い!!
土曜日のテストに向けて宿題をするも、分からないところがあると次に進めない(涙)
「次回先生に聞いておいて!」と言っても、「なかなか聞くタイミングがなくて。。。」と。先生は授業が終わると次の授業に向かってしまうらしく、聞くタイミングがないらしいです。聞くタイミングがあっても他の子達も質問しているので、自分の番が回ってこない。ここでも大人しい性格と要領の悪さが足をひっっぱります。
算数は塾の時間より早く行けば質問タイムがあったのですが、息子の苦手な理科は質問タイムがなく。
親もテキストを読んでなんとか理解しようと頑張るのですが、息子は焦っている様子もなく、それを見ると親はイライラ。
もちろん順位や偏差値が上がると喜ぶのですが、落ちて何も感じていない感じでした。
「やる気ある?」「本当に塾に通いたい?」と結構追い詰めてしまいました。(きっと本人なりには頑張っていただろうに、今思うと酷いことを言ってしまったな。と反省です)
息子ののんびりした様子を見るのが何よりもストレスでした。
2 生活スタイルの不一致
塾は平日が17時10分から21時20分まで。
ですが我が家は9時就寝、6時起床というスタイル。
朝6時過ぎから7時過ぎまで公文の宿題。
学校から帰ると遊びに行って、夕方18時頃から19時頃までドリルをする。
そんなペースを続けていました。
でも通塾すると21時20分に終わって電車で帰ってくるので帰宅が22時過ぎ。
そこから夕飯を食べて、お風呂に入って寝るので、どんだけ頑張っても就寝が23時過ぎ。
ここでも息子ののんびりな性格が仇となります。ご飯を40分以上かけて食べるのです。食べやすい丼にしたり、途中車で迎えに行って、車の中でお弁当を食べさせようとしたのですが、車の中のお弁当も20分経っても食べ終わらない(-.-;)y-~~~
食事がとにかく遅いのです。
お風呂ものんびり入って、疲れを癒します。笑
もちろんお風呂にゆっくり浸かって疲れを癒してもらいたいのですが、しっかり睡眠時間も取って欲しい。塾の日は、言っちゃいけないと思いつつ「早く食べて!」「早くお風呂に入って!」「早く寝て!」を繰り返してました。
結局翌朝はギリギリまで寝かせて7時20分頃起床。
で、朝も眠い、昼も眠いと。学習効率が落ちていくのを感じました。
今までは眠いなんて言うことがほとんどなかったので、ここもかなり悩みました。
息子も「僕は夜勉強するより、朝勉強するのが好きだなぁ」と。
この言葉も退塾を後押ししました。
3 家族の中学受験に対する考え方の違い
そもそもなぜ中学受験をさせようと思ったのか。
ものすごく明確な理由があった訳ではありませんでした。
ただ、
息子はお勉強が好きだと思っていた。(実際、ドリルを買って解くのが大好きでした)
息子の友達は勉強好きな子が多かった。
高校受験を考えず、6年間、自分のやりたいことを気の合う仲間と楽しんで欲しい。
そんな軽いきっかけで周りに流され、進学塾に通わせたのです。
息子の友達は比較的、お勉強が出来る子が多いです。
学校で「何して遊んだの?」の聞くと
「友達と一緒にクイズ作って遊んだ!」とか
「地図を完成させたよ!」とか「計算のスピード勝負をしたよ!」とか。
なのでいわゆる偏差値の高い中学に行けば、そういうお勉強が好きなお友達に多く出会えるかな?と。
そんな軽い理由だったのです。
息子の塾のクラスはトップ校を狙うのが当たり前。という空気感。小学校1年生から通っている子もちらほらいます。
息子も口では「〇〇中(超進学校)に行きたいな!」と先生や塾の友達が言う中学校名を言い始めました。
私も塾の個人懇談で「息子さんは〇〇中がまだまだ合格圏内ですよ!」などと言われ、浮かれてしまいました。
でも6年生に近づけば近づくほどカリキュラムはますます厳しくなり、学校から帰って遊びに行ける日が少なくなってきました。特に5年生後半という遅い時期に入塾した息子はカリキュラムにも慣れないし、ついて行くのに精一杯。
順位はどんどん下がるし、親子で自信をなくしていきました。
6年生でクラス替えもあり、学校でも神経を使い、家でも勉強。
息子も疲れ切った表情に変わってしまいました。
塾の先生に相談すると「息子さん、すごく頑張ってます!でもこのクラスはみんな全員がすごい量の勉強をします。普通の小学生の生活(いわゆる、学校に帰ったら宿題して遊びに行ってという)はできないと考えた方が良いです」と言われてしまいました。
その言葉を聞いて、ふと我に返ったのです。
私達ってそこまで〇〇中に行かせたいって思ってたっけ?って。
私たちはたくさん遊んで元気に育って欲しいな。という思いで子育てしてきただけだったのに、そこまでする必要ある?と。
息子に「あと一年だけ頑張って〇〇中狙おう!」とか励ましてまで行かせたいと思ってたっけ?と。
そして、決定打になったのが、「僕中学受かったらしばらくは勉強したくないな」だったのです。小さい頃から迷路やパズルが大好きで、問題集を買って解くのが大好きで、周りからも「お勉強大好きだね!」と言われていた息子がそんな言葉を吐くとは思ってもいませんでした。
結局〇〇中は超進学校。中学に入っても周りは勉強の出来る子達ばかり。少ししなければ今の特進クラスではないけれど、すぐに落ちこぼれてしまいます。
中学、高校の6年間は勉学に励みながらも部活や自分のしたいことを深掘りして欲しい。と思っていたのに、そういう生活ができないのではないか?と。
結局私たちには何が何でも〇〇中に通いたい!通わせたい!という決定的な理由や決意のようなものがなかったのです。
ただなんとなく周りに流されてその塾を選び、なんとなくその中学を希望校にしただけなのです。
それではやっぱり頑張れない!
計画的に学校選びをして、その学校に行きたいから頑張る!という目標を作れなかったです。
疲れた息子に「塾やめる?」「クラス下げてもらう?」と聞いても「いや!辞めたくない!!」と口では言うのです。
正直ホッとしました。
私は息子の為と言いつつ、実はやめて欲しくなかったのです。最後まで頑張って欲しいな、と心のどこかで思っていたのです。きっとそれが息子にも伝わっていたのです。
だから「辞めたくない!」と言ったのでしょう。もちろん本人のプライドもあったと思います。「クラスを下げるのは絶対嫌だ!」「この塾辞めたら〇〇中には絶対に行けなくなってしまう」などと言っていました。
でもここは「思い切って辞めるよ!」「今から電話する。もし一週間考えて、どうしても辞めたくないと思ったら、取り消すから!」と言って先生に電話し、退塾を申し出ました。
その後、塾に改めて面談と退塾の手続きに行くことになったのですが、それまでに息子から「やっぱり通いたい!」とは言われませんでした。笑
それどころか翌日学校の担任から電話があって(業務連絡的なこと)その時、「息子くん、今日、顔がものすごく晴れ晴れとしていますが、何かありましたか?」と聞かれました。笑
先生に理由を話すと、「最近疲れてると思ってたけど、今日はすごく晴れやかで元気だったので、どうしたのかなぁ?と思いました。変な言い方かもしれませんが、塾やめてよかったと思いますよ!」って。
結果、また早寝早起き生活に戻り、生き生きと元気な息子に戻ったので、我が家(我が息子)にはあの時大手進学塾は退塾して良かったのかな。と思います。
ただ、塾の授業は学校よりもずっと面白かったし、お友達も良い子ばかりだったそうです。
先生は面白おかしく授業してくれるし(私もオンラインで見ましたが、ものすごく惹きつけます)内容も新鮮だった!と。
なのできっと、続ける方法もあったと思います。もっと上手くできたかもしれない。と今となっては思います。
結局、大手進学塾は退塾、この後個別指導塾に切り替えます。
もちろん、〇〇中なんて夢のまた夢になってしまいましたが(笑)まだまだ受験勉強は続きます。
続きはこちら→ 中学受験を辞めた後
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