のんびり、マイペース息子 中学受験 やって良かったこと 後悔したこと

中学受験

中学受験が終わり、無事第一希望校に合格しました。
合格までには嬉しいこと辛いこと、紆余曲折ありました。
特に息子はものすごくのんびり、マイペースで幼い自分でテキパキ要領よくできるタイプではないので、色々な面で苦労しました。
また男子特有?のめんどくさがりで適当に済ませてしまう性格がさらに足を引っ張りました。
しかし色々ありましたが、最終的には、親子揃って満足のいく受験になったのは間違いありません。
のんびり、マイペースで幼い息子の中学受験勉強で、やって良かったこと、後悔したことなどを記して行こうと思います。

前回のお話はこちら↓
中学受験 大手進学塾を辞めた後

前前回のお話はこちら↓
中学受験 大手進学塾を辞めた理由

 

 

1️⃣ 長所と短所

◆長所

  • 進み方がのんびりな分、一度理解するとしっかりと定着する
  • 精神年齢が幼めな分、親の言うことはしっかりと聞き、一緒に話し合って進めていくことができる
  • 暗記が得意(うちの子は暗記が得意、思考問題が苦手でした)
  • のんびりではあるが、周りに流されず、マイペースに根気強く、コツコツ進めていくことができる

短所

  • 習ったことを使って応用することができない
  • 大量な演習をこなすスピードがない。また生活面でもゆっくりなので勉強時間の確保が難しい
  • 暗記が得意なあまり、問題の解き方を頭を使わずに解法を暗記してしまいがちになる
2️⃣ やって良かったこと後悔したこと

◆やって良かった事

習い事ではそろばんと公文
そろばんをしていたことで、計算に時間が取られず、ミスも少ない。その他の思考問題に時間を割くことが出来たと思います。

公文の国語は教材の構成のバランスが良いと思います。
短い文章から長い文章へスモールステップで進んでいくので、自然と読解力がつきました。

朝に勉強をする習慣をつけたこと
夕方は友達と遊んだり、習い事があったり、学校の疲れなどでスケジュールが崩れがち。
朝することで、確実に勉強時間が確保できました。

早めにスタートを切ったこと
そろばんは年中、公文は小学校の低学年にスタートさせ、早い段階で学習習慣をつけることが出来ました。

王道の絵本読み聞かせをしたこと
直接受験に関係したのかは分かりませんが、本を読む習慣がつきました。
高学年になると読み聞かせはなくなりましたが、夜に本を読むことでリラックスする時間を作ることができたようです。

◆後悔したこと

理科社会のスタートが遅かった
公文しかしていなかったので、5年生の夏休みまで、あまり理科、社会に手をつけていませんでした。塾に入ってから特に理科に苦労しました。
理科のテキストをもっと早く、少しずつ取り組んで行くべきだったと思います。

好きな習い事をやめなければ良かった
のんびりなので、5年生からは時間がない!と言う理由から、続けたそうにしていたスイミングとそろばんを辞めてしまいました。
本人が辞めたいというまでは週に一度、体を動かしたり、友達と話すことでリフレッシュさせてあげれば良かったと思います。
そういう時間を作った方がメリハリが出たのではないかと思います。

各科目の勉強時間を決めておけば良かった
ついつい苦手科目と算数に時間を割きがちですが、それをしたがために、得意科目だった国語がかなり落ちてしまいました。時間をかけるとキリがないので、算数は何分、国語は何分など、時間を決めて、ある程度割り切って進めていけば良かったなと思います。

塾のテストの偏差値に一喜一憂してしまった
ありがちな話ですが、本当に沼にハマってしまいました。頭では一喜一憂してはいけない!と分かっていたのですが、やはり目先の点数に翻弄されてしまいました。この子が今解けるべき問題は何か?その為に何をするか?と言うことを冷静に分析してあげるべきだったと思います。

3️⃣  国語、算数、理科、社会の効果があった勉強法

◆国語
子供新聞を活用
朝日小学生新聞の天声こども語の書き写しを4年生くらいから始めました。
それをすることで大幅に国語の点数が上がりました。文章を作ることが苦手だった息子が、正しいことばを書き写すことで、文章の組み立てが自然とできるようになっていきました。

読解問題はまずは書かずに口頭で答える
国語は答えを書く前に、まずは親と口頭で答え合わせをしました。間違えると、消して書き直す作業に時間がかかり、集中力が切れてしまいがちだったからです。

やり方は、
(選択肢問題)
答えだと思う箇所を見つける⇨親と確認⇨その部分を要約する⇨親と確認⇨選択肢を選ぶ⇨親と確認
(記述問題)
書く前に該当箇所の要約⇨親と確認⇨口頭でまとめる⇨親と確認⇨書き込む
という手順です。(時間が足りない時は、書く作業を省略することもありました)

この方法によりフィーリングで選んでいた選択問題が、根拠を持って答えられるようになり、間違いが激減しました
(親も時間を取られるので、息子が塾に行っている間に読んでおく。仕事が休みの日にいくつかまとめて読んでおく。忙しい時は二日に一回にする。など、状況に合わせて行いました。)

◆算数
とにかく基礎をしっかりと!塾のペースに惑わされず、問題は厳選して取り組ませる
集団塾の宿題は大量でした。
塾によるかもしれませんが、テキストは概ねA(基本)B (練習)C(応用)の3つのレベルに分けて構成されていることが多いと思います。

最初はその宿題を全てこなそうとして、常に息子を急かしていました。しかし応用問題は後からでも間に合います。基本、練習をきっちり抑えて、塾の宿題、テストは8割でオッケーと割り切りました。個別指導塾に切り替えてからも応用問題は得意単元以外は捨てて、基礎を固めることを優先しました。
これは子供のレベルとクラスのレベルにもよるかもしれませんが。

必ず式を書く!簡単な問題から式を書く習慣を
そろばん、公文と比較的スピードを上げて解く訓練をしてきたせいか、式を書かずに問題を解いてしまっていました。また、「答えがあってるからいいじゃないか!」とめんどくさがってこちらが注意しないと書かなかったり、書き忘れることが多かったです。

でも基本問題までは良いのですが、組み立てが必要になってくると、手が出なくなってしまいました。式を立てることで、どこが理解できて、どこからが分からないのか、客観視できるし、論理的に解いていくことが出来るようになるので、必ず式を書くように言い続けました。
これができるようになるのにかなり時間がかかりました。今でも式を抜きがちです(-.-;)y-~~~

図形問題などは、どの方法(手法)が使えるのかを書き出す
解法を記憶してしまうので、定型題は解けるのですが、それ以外になるとすぐに諦めてしまうことが多くありました。

なので、たとえば
①補助線を引く
②外角の定理を使う
③同位角、対頂角を使う
など、今自分が持っている知識を全て書き出させ、それを使う練習をしました。

具体的に書き出すのことで、応用問題も少しずつですが、粘れるようになっていきました。
(ただし、この方法は時間がかかるので、土日や夏休み、平日だと1題か2題程度に絞って行うようにしました。)

◆理科
簡単なテキスト、You Tubeなどを最大限活用した
理科は苦手科目でかなり時間がかかりました。
特に物理と化学は法則などをしっかり理解しなければならないので、ここは塾のテキスト以外にも簡単なテキストYouTubeも利用して基礎をしっかり固めました。理科はテキストの文章や挿絵だけでは理解しにくいことが多かったので、実際の実験映像をYou Tubeなどで見せて、理解の定着を図りました。
また、物理が苦手だったので、答えを出した後、なぜそうなるのか?を答えさせました。
宿題では答えが合っていても、根拠が乏しいと(解答をなんとなく記憶してしまいがち)テストでは不正解になってしまうので、式や理由をきちんと答えられるようにしました。

苦手だった理科ですが、理論が理解できると後半にグッと点数を上げることが出来ました。
理科の克服方法はこちら

◆社会
社会は得意科目だったので、ほとんど苦労せずに楽しんでできました。なので、時間をかけず息抜き感覚の勉強法でした。

やり方は
1度目は書いて答える(漢字等の確認はしっかりと)⇨2回目以降は口頭で答え合わせ(書く時間を減らす)⇨テスト直前は書いて確認
やったことはこの程度で、あとは社会の漫画本などを暇な時に読んでいたので、歴史の流れなどは自然に習得していたと思います。

◆その他
ノートに解かず、コピーした問題に直接書き込む
テキストは裁断して、スキャン。プリンターで印刷したものに直接解くようにしていました。
ノートに書くよりも解きやすく、問題番号などを書く時間を減らせました。

やるべきことを付箋に書いて問題を解く前に確認⇨解いてから再確認を徹底
問題の読み間違いが多かったので、「何を聞かれているか問題文に線を引くこと」「指示語の指す言葉に波線を引くこと」「式を書くこと」
など、教科ごとにやるべきことを付箋に書き、問題を解く前に確認させました。
そして、親が丸つけの際にはそこができているか確認。(問題の正解不正解よりも大切)
できていない時に注意するだけでなく、できている時にも必ず褒める。
褒める方が忘れがちですが、褒めた方が続きます。正解不正解の丸つけだけをしてしまうと、息子はすぐに式を書き忘れたり、問題を読み間違えたりして、ケアレスミスがなかなか減りませんでした。なので、答えに至るまでの過程を大切にしました。(解法の丸暗記予防にもなりました)

丸つけは親がする
特に漢字は思い込みで間違いを丸にしてしまったり、式を書いてなくても答えが合っていれば丸にしてしまっていたので、親が丸つけをするようにしました。

あともう少し考えれば解けそうな問題をその日の学習の最後にする
自分のレベルの少し上の問題をその日の最後に持ってきて達成感を味わってもらいました。
毎回ではないですが、「この問題、ノーヒントで出来たら終わろっか!」と言うと、普段よりも粘り強く頑張ることができました。
出来た時の達成感はとても大きいようで、「解けたー!終わりだー!」と楽しそうにしていました。

4️⃣   合う塾、合わない塾

スピードが早く、競争の激しい塾、課題が大量に出る塾は厳しかったです。
息子が最初に行った塾はまさに競争が激しく、大量に課題の出る進学塾でした。

息子の特徴を理解せず、塾のスピードについて行こうと必死に勉強をさせてしまいました。周りのスピードに圧倒され、自信をなくさせたり、無理をさせてしまったと思います。

以前のブログにも書きましたが、中学受験 大手進学塾を辞めた理由
家庭学習、個別指導塾、進学塾のテスト生になってからはかなりスムーズに気持ちよく勉強が進められるようになりました。

塾を選ぶ際には成績や進学実績だけで選ぶのではなく、子供の個性を考えて、塾選びをすれば良かったと思います。

とはいえ、進学塾に行ったことで、中学受験情報や進度など得るものも大きかったので、全てがマイナスだったとは思いません。

子供の個性、親がどこまで関与できるか、通塾にかかる時間やお金など様々なことを考慮していく必要があるのではないかと思いました。


のんびりマイペース息子、何度も何度も同じことを言っても出来なかったり、プリント整理や、スケジュール管理が苦手で親もかなり手を焼きました。
自分で何でもこなしていく、女の子の話を聞いて、凹んだりもしましたが、一緒にできるのもそう長くないんだ!自分も勉強になっていいかも!と割り切って一緒に楽しむように心がけました。(イライラしていたことも多々ありましたが(-.-;)

せっかち母さんにのんびり息子。今思えば追い詰めてしまったこともあったと思います。でもあの時、集団塾から個別指導塾に変えて良かったなぁと思います。

受験が終わった今でも学習習慣は失っていません。
集団塾に通っている時、「僕中学受かったらしばらく勉強やめる!」と言っていた息子が、受験が終わってからも毎日中学の先取りドリルをやっています。
初めて見る問題に、私が「難しいよね!」と言おうとしたその瞬間、
「やっぱり新しいことを知るって面白いね!」と、一言。
勉強って本来楽しんでするものなんだよね!と改めて感じた出来事でした。

今も趣味と勉強を自分のペースでのんびりと楽しんでいます。

これからどう成長するのか、息子のペースをゆっくり見守って行こうと思います。

 

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